こんにちは、あきです。
今日は、先日気づいた原点回帰を読書でもしてみました。
自分の学生時代はだいぶ前の話ですが、昔の気持ちを思い出すには十分でした。
気持ちが改めて、引き締まったし今の仕事は選んでよかったと思えました。
目次
きっかけ
図書館を歩いていて、自分の仕事に関連するコーナーを見ていた時に見つけた書籍です。タイトルに惹かれた事も有りますが、それ以上にこの前の原点回帰に触発されていた気持ちが強かったと思います。
仕事から離れている間に改めて、自分がしている事や習ってきたコトについて、改めて見直してみようと思いました。
本の紹介
発売日:2022年8月15日
著者:坂井建雄
昨年発売されていた本で、裏表紙にもある様に著者の坂井先生は医学博士で、解剖学者。また、研究分野が人体解剖学と医学史という所も有り、日本だけでなく海外を含めて解剖の歴史についても本書内では書かれています。
講義を聴く感覚
また、読み進めていると、本当に講義を聴講している様な感覚になるのが面白いです。これを学生時代に読んでおけたら良かったな~と思います。解剖学を理解していく上でのポイントや覚え方で、『●●と覚えると良い』と説明も有りましたので、単純な暗記モノとしての解剖学にしていない所も個人的には好きな所です。
本の感想
これは、著者が解剖学を教える立場の方なだけに、具体的で分かり易い内容でした。学生時代の座学講義もこれ程面白かったら良かったな、と思える程学生時代の講義と差がありました。(笑)教えて下さる先生も選べたら良いですが、学生側には選択権が無いのが何より残念。😅
学ぶなら、“誰に教わりたいのか”も大切だったと実感します。
また、著者が学生時代に過ごした解剖環境や状況についても書かれており、自分の実習当時と比べると大変だったことも分かり、学生の学習環境は短期間で本当に良くなっていたと感じました。個人的には、坂井先生に指導されていた先生が養老孟司先生であった事にはびっくりしましたが、養老先生の雰囲気が良く解るエピソードだっただけに、面白かったです。😁
でも、この本を読んで一番感じた事は、自分が解剖学実習をしていた当時の記憶を思い起こさせてもらえたことで、改めて仕事について考える機会を貰えた事です。
学生時代
当時の自分は自他共に認めて、テスト順位は最下位グループを定位置とする様な人間でした。
その中で、この解剖学は座学と実習が2年生に有りましたが、本当に大変だった記憶しか有りません。(予習と復習で補填しても、スピードが追いつかない状況でした)
そして何よりも解剖学実習では、まさに書籍内にもあった様に【聖域】に入る時、そしてその部屋に居る時の緊張感が尋常ではありませんでした。実習後は疲れ切って動けなかった事と、当時は食事が食べられなかった記憶があります。(インパクトが強すぎて、あの期間でかなり痩せました)
でも、実習を経験してから人に対しての向き合い方は、間違いなく変わりました。
人間の精密な体の造りにも感動したし、献体された方のストーリーも聴く機会があり、本気で資格を取りに行く気持ちも固まった1つのきっかけになったのは間違いないと思います。
そして、自分を育ててくれた親や学校側への感謝の気持ちが大きくなった事がありました。実習を通して人間の体の構成や動きについて学ぶと同時に、それを学べる環境を作って下さった学校側や自分に学習機会として投資してくれた親への感謝が出てくるようになりました。
以降、親とはこの感謝を前提して関われるようになった事で、ぶつかる事は無くなりましたし、今でも良好な関係性が続いています。
勉強=贅沢
以前、林修先生がどこかで話していた『勉強は贅沢』といったフレーズは将に当時の自分に当てはまる物だと思いました。義務教育期間の間にはこれに気づく事は難しいと思いますが、自分のこの経験を踏まえると林先生の言葉は本当にその通りだと納得できます。
自分が当たり前に享受している事を贅沢だとは思わないだろうし、その環境が遠のいたり、貴重な経験だと理解できて初めて“贅沢なこと”だと気づくと思います。
今がまさにそれ
今の自分の環境は将にそれだと思います。
簿記の勉強、読書等自分の好きな勉強をひたすらできていて、本当に贅沢な毎日を過ごせていると思います。
この贅沢と引き換えに、安定した給料がもらえる環境は手放しましたが、今の方が給料よりも価値がある事をしているという感覚です。本当に学習できる事は贅沢の1つだと思います。
(逆に、精神的に良くない状態まで追い込まれて得られる給料と考えたら安すぎでした)
さいごに
今日は、本の感想とそれを通しての原点回帰が出来ました。
そして改めて、自分の今の仕事をしたい欲も出てきたし、この仕事が好きだと思えました。当時の記憶やその時の感情は、仕事に就くと忘れてしまう物です。でも、関連書籍の読書や当時の学習環境に行くとフラッシュバックするので、自分のやる気を出すには良いものだと思いました。自分の仕事への欲(やる気)を上手く次の職場につなげて行ける様、今はしっかりと土台を作りつつ贅沢な時間を堪能したいと思います。
今日の一日が、
皆さんにとって幸せなものでありますように。
また次回こちらでお会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。