こんにちは、あきです。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今日は、初めて聞いた単語の一つ、企業生存率についてです。
私の居る業界では、
“〇〇(病名)による生存率”
はとてもよく聞くワードで耳馴染みのある言葉です。
でも、この生存率が企業にも言えるのか?と疑問になりました。
そんな訳で、今回はこの企業生存率を調べてみました。
目次
企業生存率とは
企業存続率(生存率):起業・開業された会社が廃業や倒産をせずに、存続し生き残って経営を続けていける状態の確率値のコト。
中小企業庁や国税庁等の官公庁と、帝国データバンクの様な民間企業からの発表資料から確認することが出来ます。しかし、それらの資料は互いに一貫した条件に基づいた物では無く、発表資料によって企業存続率(生存率)が変わるのが現状のようです。
理由としては、切り取った年代や調査対象が違うコト等が考えられます。調査対象が上場企業のみや特定の業種に偏っている様な場合、数値が変わる可能性は十分考えられます。
このHPからの見解
記事によると、2011(平成23)年版の中小企業白書に掲載されている企業存続率は、
1年:約97%
5年:約82%
10年:約70%
とのことです。
因みに約50%(半分程度)まで下がるのは22年後だそうです。
この数値については、帝国データバンクの統計が基になっており、規模の大きな会社が調査対象だということ。国内にある多数の小規模事業者については、対象外であることが前提です。
ある程度の規模の企業のうちの半数は、四半世紀で存続しきれなくなるという事が判りました。
存続できない理由としては、“引き継げていない(後継者不足など)or引き継がない(現経営者の判断)”という物があると思います。
イメージ
ここまで調べてみて、まずは「データを出す事に、結構手間かかるモノ」という事が判りました。恐らく、官公庁でも業種ごとに振り分けしてデータをまとめたりするのは手間だから、年間通してのざっくりした数値しか出せないのだと思います。
(年間データや期間による算出なら、1つの条件だけで区切れば算出できるから)
また、企業の存続率が22年で半分になるコトについては、あまりネガティブな印象はありませんでした。寧ろ、『事業継承させない戦略も取っているのだろう』と思いました。
昔と違って、“先祖代々”と言った風潮で全ての業種が継承する物では無くなっているとも思いました。(伝統産業として、農業や酒蔵、工芸品等は継承する必要性が高いですが)
それを思うと、素人としては“妥当な数字なのでは?”と感じました。
国際比較
ついでに国際比較もしてみました。
引用HP(PDF):04Hakusyo_part2_chap1_web.pdf (kunimura-cpa.jp)
このデータからすると、寧ろ日本がずば抜けて企業の生存率が高い事が判ります。
データとしては、2017年の中小企業白書のものですが、(5年の短期間比較ですが)日本の8割以上の企業が存続している最中、他の企業は半数以下の結果。
寧ろ、海外企業の方が圧倒的に短命だと解ります。
企業として5年以上続く事が難しいという場合、世の中のトレンドが変わったから“廃業”しているのか、“資金繰りなどの内部の問題”なのかでだいぶ印象が変わると思います。😅
また、国内だけで比較すると『22年しか持たないのか…』と言った悲観的な印象になるかもしれませんが、国際的な物として比較すると『意外と日本頑張れている』と肯定的に捉えられると思います。
(石の上にも三年とか、我慢を美徳としている事の影響も有りますが…)
一時話題にはなったけど…
最近だと、Twitterが話題になりましたね。🤔
でも騒動にはなったものの、サービス自体が継続されることを消費者側が望む形であれば、上層部の入れ替えはある程度日本でも起こっていると思うので、そういった形で続くなら個人的には“有り”だと思います。
日本の場合でも、買収を含めた社長交代の話題は(もっと穏やかですが)ニュースでも取り上げられますし、プロセスや勢いが独特なだけだと思います。
さいごに
今日は、企業生存率(存続率)について調べてみました。日頃居る業界で聞く事を場を他の場面で聞く事が無かったので、“どういう事?”という疑問から始まったのがきっかけでした。
調べた事で、1代で作った事業が何年持つか?という意味であった事や、海外勢に比べて日本企業は相当頑張っていたという事が判りました。
日本の“伝統”という言葉から、100年、200年と続く事を良しとする文化も大切ですが、
継承する事が必要な産業に対しては応援する事が必要であり、ある程度でサイクル(新陳代謝)させる事も必要な産業もある
というのが、今回調べての個人的な感想です。
全く違う業種についての事で調べると、新しい発見があって本当に楽しいです。
また、気になった単語が出てきたら調べようと思います。
今日の一日が、
皆さんにとって幸せなものでありますように。
また次回こちらでお会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。